アクリル版加工の注意点

アクリル板は摩擦が少ないため、クリップクランプ程度の押さえでは固定できない。特にトリマーを使う場合、トリマーのトルク(回転する力)の方が強くなり、アクリル板がズレてしまう。

そのため補助材、当て木で囲んで、固定する必要がある。

さらにアクリル板をトリマーで削ると匂いがひどい。換気が必要。溶けているのか、焦げているのか、そんな匂いがしするうえに、粗い粉状の屑もでる。

アクリル板に被せてあるシートは、寸法を記載したり、切るべきラインを書いて、シートをつけたまま切っていい。
アクリル板の切断用ジグや固定用の治具は、MDF板で作るといい。MDF板には、数種類の厚みが販売されているし、表面がなめらかで凸凹がない。

木だとシナベニヤが適している。節があったりすると、削っている最中に引っかかってしまって、それ以上、進まなかったり、事故につながりかねない。

ただMDF板は、締め付ける力に応えられないので、ネジで固定しても木に比べると接合力が弱くなってしまう。