木口からボンドが出てくるわけ

ネジを隠すためにダボを上から打ちこむと、ボントが離れた木口から出てくることがある。

この現象に気付いたきっかけは、ダボ埋めした箇所のボンドを拭いていたら、ウェスの別の部分にボンドが付いているのを発見したことからだった。

そもそもどうして、こんなことが起こるのか? 木材内を走っている導管のせいらしい。ダボ穴に入れたボンドがダボ木に押されて、導管を伝って木口から出てくると分かった。

木材の木口近くにダボを打ち込むときは、ボンドが多過ぎないように調整したほうがよさそうだ。クランプで詰め付けていると、時間をおいてボンドが染み出してくることがあるので拭いてやらないといけない。

埋め込み式のダボ接合でも同様のことは起こるので、木材の木口近くでボンドを使用し、外側へボンドを押し付けるような圧力を加える場合は要注意ということになる。

木口は塗装すれば塗料の浸透が深く、色が濃くなり、見た目には汚いので、木材では扱いの難しい箇所だと思う。